2018

Heterogen

 雪の研究で有名な中谷宇吉郎は「失敗作こそ美しい」といって、研究データをまとめる上では歓迎されないような、法則性に当てはまらない結晶を愛したといいます。
 合理化、画一化を求めてきた社会において芸術の持てる価値というのは、そういった「異分子で在る」ということのように思う。時に失敗作と揶揄されようが、システムの中における変数もしくは乱数として存在し続ける。そんな異分子の実験が本作である。

ご質問は下記のフォームより
お問い合わせください。