ファッション
JOMONJOMON #1,#3,#4
Ryunosuke Okazaki
本作は、縄文土器の装飾、神道の造形からインスピレーション を得た、生きることに対する願いを込めた服である。 縄文土器の装飾、造形は、自然に対する恐怖に常に晒される がゆえに、自然の中に神の存在を見出し、生への願いや祈り を表現したものである。 私は世界中で大流行するコロナウィルスにより、急速に変化し てゆく日常の中で、「死」というものをこれまで以上に身近に感 じ、恐怖を感じた。 私たち人間は、縄文時代から現在に至るまで、そしてこれから の未来も、自然の中で生きていることに変わりはないのだ。 縄文人の自然に対する崇敬の念は、現在も神道に受け継が れ、造形、装飾などに表現されている。 このような背景から、私は縄文時代から現代まで続く「祈り」の 装飾、造形を、現代における生への願いの造形として新たに 生み出した。