サウンドインスタレーション
VOICE | NOISE
MAKOTO AMANO
都市空間を歩く人々は皆、イヤホン/ヘッドホンで耳に蓋をし、環境音を排斥する。そして、AIを用いたノイズキャンセリングは、身勝手に外部の環境音に「ノイズ」というラベルを貼り付ける。人間の耳と環境の間のインターフェースとしてAIが機能することで、人間の音響環世界は「聴きたい音」と「ノイズ」の2つに分断される。社会に実装されるAIは我々の知覚を無自覚に変容させ、社会的なバグを排除する。本作はそれに対する微かな抵抗である。