第6期生

北村 侑紀佳

YUKIKA KITAMURA

絵画

ファインアート

2000年滋賀県生まれ。成安造形大学美術領域洋画コース在籍。不在の中で誰かがそこに居たという痕跡や気配が個々人のアイデンティティを超えてただ「生」を示していることに注目し、その存在に触れるための作品を制作。表現メディアはペン画、油彩、切り絵、写真、インスタレーションなど。

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ポートフォリオ

アルコルをなぞって、祈るように。

タイトルに星の名前を含む「産まれる前の生命へ」シリーズの一つ。支持体は胎児のエコー写真を参考にしたものを基に作成。星は正反対のイメージを重ねて持つ。「人は死んだら星になる」等の死の比喩としての星、ビッグバンという「はじまり」から存在し続ける生の象徴としての星。それはまだ産まれていない生命に似ている。

みえない

戦地に赴く恋人の存在を残すため、その影をなぞったことが絵画の起源だとプリニウスは云った。それでも恋人は影を連れて戦地へ向かってしまった。残されたのは虚構の線だけである。もうここにはいない存在の影を残すことはできないのだろうか。切り絵という媒体を通じて、作品そのものと同時に影も制作している。

宇宙を抱いて眠る

本来は自然できるはずの痕跡(インデックス)をAIと編集によって作為的に作り上げたシリーズの一つ。シーツの皺の写真をAIに拡張させ、それを組み合わせたり加工したりすることで本来は存在し得ないインデックスとなる。そうして作り出された誰のものでもない痕跡は、ただそこにある。その奥には誰が居るだろうか。

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