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意外とハートフル

2024年11月30日(土)〜12月8日(日)

葛谷 寧鵬 | 兒島 朋笑 | 能條 玲衣 | 原田 茉琳 | 平井 龍之介

KUMA experiment 2024-25」vol.3『意外とハートフル』

公益財団法人クマ財団は「創造性が共鳴し合う、世の中に」をビジョンに掲げ、「クリエイター奨学金」をはじめ、次世代を担うクリエイターの育成に取り組んでいます。
この度、クマ財団が支援するクリエイター奨学金8期生・45名による成果発表を目的としたグループ展シリーズ「KUMA experiment 2024-25」の第3弾として、展覧会『意外とハートフル』をクマ財団ギャラリー(六本木)にて2024年11月30日(土)〜12月8日(日)に開催いたします。

参加するクリエイターは、建築の新しいかたちを思索する葛谷寧鵬、他者の介入を取り入れた音楽やインスタレーションを生み出す兒島朋笑、漆芸技法を用いた愛情表現をテーマに立体作品を制作する能條玲衣、切断加工を施した継ぎ接ぎの平面作品を作る原田茉琳、自然の持つ様々な創発性を活かしたテクニカル・クリエイティブを行う平井龍之介の5名。
異なる領域で未来を見据えて創作する若手クリエイターがそれぞれの取り組みを発表します。

【STATEMENT】

わたしたちは絶えず外部の影響を受けながら変化し続けています。食べたものが細胞を作り、知ったことが考えを作り、からだもこころも緩やかに変わり続ける一方で、それでもあなたはあなた、わたしはわたしであり続けます。
流動的なようで実のところ頑固なわたしたちは、その関係によって姿を変え続ける不思議な存在でもあります。
すきなひとは欠点すらいとおしく感じたり、きらいなものはそればかり目に付いたり。方や、ある物事の意外な側面を目にしたとたん、これまで抱いていた印象が大きく変わる事もあるでしょう。
私たちは流動的なかかわりの中で、時に頑固であるもの同士としてぶつかり合います。しかしそのような衝突を繰り返し、ままならない変容を葛藤しながら受け入れていくことこそが、まさに生きるということなのかもしれません。
本展覧会の5名の作家たちは、それぞれのジャンルで、変化や影響を受け入れながら創作を続けてきました。今回は作品同士の関係性や、シークエンス、来訪者、天候など、様々な要素が互いに干渉しあって、新たな意味の見い出せる空間を試行しています。
作品に込められた意外と温かく繊細な感情に気がつく瞬間を体験しながら、この流動的な関係性を感じ取っていただければ幸いです。

EVENT INFORMATION

Title

意外とハートフル

Creator

葛谷 寧鵬 | 兒島 朋笑 | 能條 玲衣 | 原田 茉琳 | 平井 龍之介

Date

2024年11月30日(土)〜12月8日(日)

Venue

〒106-0032
東京都港区六本木7-21-24
THE MODULE roppongi

Time

12:00 〜 19:00

Closed Day

火曜日

Price

無料

ART WORK

葛谷 寧鵬 《振り子は多元にいきをする》 2024

兒島 朋笑 《face [ ]》 2024

能條 玲衣 《ぬくもり》 2023

原田 茉琳 《PEACE : PiECE》 2024

平井 龍之介 《うまれる,かかわる,またうまれる,》 2024

CREATOR PROFILE

葛谷 寧鵬

NEIHO KUZUTANI

  • 第8期生

建築

幼い頃、苦くて嫌悪するミニカーを無心に何度も咥え、苦味の確かさを悦んだ私は、嫌悪と快楽の繰り返しに生を感じてきました。かなしみと愛おしさ、病みと欲求、安堵とおそれ、相反するようで連続している振り子。スケールを行き来して意味を多元に秩序立てる建築から、揺れ動く生を思索しています。
Profile

兒島 朋笑

TOMOE KOJIMA

  • 第8期生

音楽

情報科学芸術大学院大学在籍。音楽作品における作曲家による恣意的な選択のみで制作される作品について疑問をもち、作曲行為に鑑賞者をはじめとした多義的な「他者」の介入を取り入れる新たな表現手法を模索している。創作活動は、音楽作品からインスタレーション、パフォーマンスなど多岐に渡る。
Profile

能條 玲衣

REI NOJO

  • 第8期生

工芸

2000年神奈川県生まれ。金沢美術工芸大学 美術工芸研究科 工芸専攻 漆・木工コース在籍。「漆芸技法を用いた愛情表現」をテーマに立体作品を制作。形としては存在しない愛や絆、そこに生まれる感情を作品を通して視覚化し、作品と鑑賞者間における言葉を必要としない対話を提示していきたい。
Profile

原田 茉琳

MARIN HARADA

  • 第8期生

インスタレーション

作品が生活の延長線上に生まれるという考えのもと、日々の中にある”つくる”という行為を取り巻く手法や姿勢に関心をもち「つくり続ける」ことを通して表現/考察/研究を行なっている。
最近ではベニヤ板などをダボ構造の知識を用いて接続し、手鋸でぴったり合うよう切断加工を施した継ぎ接ぎの平面作品を制作している。
Profile

平井 龍之介

RYUNOSUKE HIRAI

  • 第8期生

テクノロジー

自然の持つ様々な創発性を活かしたテクニカル・クリエイティブを行っています。特に人工生命を手法として取り入れた制作を行っており、予測できない振る舞いをする存在を計算器環境に表現し、それを等身大の存在として物理環境にも滲み出させることを目標としています。
Profile

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〒106-0032
東京都港区六本木7-21-24
THE MODULE roppongi

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