開催予定の展示

THE CLIMAX COUNCIL

2025年3月22日(土)〜3月30日(日)

梅本 佑利 | 海老原 イェニ | 金子 照由 | 橘 卓見 | 西本 敦哉 | 村田 舞

KUMA experiment 2024-25 vol.8 『THE CLIMAX COUNCIL』

公益財団法人クマ財団は「創造性が共鳴し合う、世の中に」をビジョンに掲げ、「クリエイター奨学金」をはじめ、次世代を担うクリエイターの育成に取り組んでいます。
この度、クマ財団が支援するクリエイター奨学金8期生・45名による成果発表を目的としたグループ展シリーズ「KUMA experiment 2024-25」の最終回となる第8弾として、展覧会『THE CLIMAX COUNCIL』をクマ財団ギャラリー(六本木)にて2025年3月22日(土)〜3月30日(日)に開催いたします。

参加するクリエイターは、伝統的な楽譜と現代のデジタル表現を横断し作曲する梅本佑利、社会の基準やアイデンティティに焦点を当てた創作活動を行う海老原イェニ、「つくりかたのつくりかた」をテーマに新しい建築の可能性を探る金子照由、潜在意識や記憶に関心を持ちながら映像作品を手がける橘卓見、設計を通して複数の要素が共存しあう建築を目指す西本敦哉、人間同士の感情やフィーリングを反映した音楽表現を試みる村田舞の6名。
異なる領域で未来を見据えて創作する若手クリエイターがそれぞれの取り組みを発表します。

【STATEMENT】

3月の展覧会。音楽家、映画監督、画家、建築家の終わらない会議(カウンシル)。動物たちは、クライマックス(極相)について話し合う。森の木々は入れ替わり、ひとつの平衡状態に行き着いた。会議はまったく進まない。極度に棲み分けが進んだこの世界では、他者の領域に踏み込むことはせずとも、よそよそしくもお互いをほんのすこし意識し、ときに享受し合う関係の中にいる。
とおい昔、古代ギリシャにおける「テクネー」(能力・技術)は、中世で「アルス」(知識)となり、現代は「アート」として、作家はものを出している。ひとの歴史はものごとが「高解像度化されてゆく歴史」であった。すべてのものごとが事細かに定義、分類され、本質は解体されようとした。そしていま、広がるのは、個々の人間と同じ数の宇宙である。創作の世界では、あらゆる技術は細分化を繰り返し、私たちは、それぞれの世界でお互いをほとんど認識できない距離感のなかにいる。
ここでは、そんな離れ離れになった「技術者」たちがひとつの場所に集められる。まるで、はるか昔のアカデメイアに立ち戻ったかのようなこの空間は、いまの時代、なにかあたらしい意義をもつかもしれない。

EVENT INFORMATION

Title

THE CLIMAX COUNCIL

Creator

梅本 佑利 | 海老原 イェニ | 金子 照由 | 橘 卓見 | 西本 敦哉 | 村田 舞

Date

2025年3月22日(土)〜3月30日(日)

Venue

〒106-0032
東京都港区六本木7-21-24
THE MODULE roppongi

Time

12:00 〜 19:00

Closed Day

火曜日

Price

無料

ART WORK

梅本 佑利 《Miserere》 2025

海老原 イェニ 《Don't Stare Politely》 2024

金子 照由 《Element of Elements 「ドリアンの屋根」》 2024

橘 卓見 《姿》 2024

西本 敦哉 《囃~祭礼造形を用いた日常の誤読方法~》 2025

村田 舞 《良い子…?》 2025

CREATOR PROFILE

梅本 佑利

YURI UMEMOTO

  • 第7期生
  • 第8期生

音楽

作曲家。2002年東京生まれ。伝統的な楽譜と現代のデジタル表現を横断し、日本のアニメやインターネット文化から着想を得たマキシマリスティックな美学を探求している。これまで、弦楽器、管楽器、ピアノといったアコースティック楽器、大小のアンサンブルのために作品を手がけ、国内外のソリスト、アンサンブルによって演奏されている。
Profile

海老原 イェニ

YENNIE EBIHARA

  • 第7期生
  • 第8期生

絵画

社会の基準、偏見、アイデンティティに焦点を当て、鑑賞者の慣習や常識に疑問を問いかけている。香港で育ち日本に移住し、自分の価値観との違いが明らかになり、アイデンティティに混乱を感じた。この経験から社会に対する違和感、異文化を新たな視点で観察し、対話する重要性に焦点を当てている。
Profile

金子 照由

TERUYOSHI KANEKO

  • 第8期生

建築

東京大学を卒業後、Architectural Association of Architecture School に在籍。建築設計の方法そのものを設計することで、新しい建築の可能性を探る「つくりかたのつくりかた」をテーマに活動。自己組織ロボットと人間が協働する設計手法の開発や、Diffusion-Limited Aggregationと遺伝的アルゴリズムなどを用いて自然現象と建築を共存させる設計手法の開発を研究として行う。
Profile

橘 卓見

TAKUMI TACHIBANA

  • 第8期生

映画

2000年兵庫県生まれ。東京大学医学部医学科在籍。運動の中に表出する潜在意識や身体に刻まれた記憶に関心を持ち、主に人間を被写体とした映像作品を展開。映像制作における演出やフレーミングなどの営為全般を広義の空間工学と捉え、身体と空間がなす新たな位相について模索している。
Profile

西本 敦哉

ATSUYA NISHIMOTO

  • 第8期生

建築

2001年愛媛県生まれ。大阪芸術大学芸術学部建築学科を卒業。京都市立芸術大学美術研究科環境デザイン専攻在籍中。幅広い分野の物事を空間へ翻訳し、新しい建築の在り方を模索している。用や美だけでない「複数の要素が共存しあう建築」を目指す。
Profile

村田 舞

MAI MURATA

  • 第8期生

音楽

「言葉」と「空間」を通じた音楽表現に興味を持ち、人間同士の感情やフィーリングを創作に反映させている。近年の作品では、AIと人間の声を融合させた作品を発表。現代音楽を中心に幅広いジャンルで活動。国立音楽大学大学院音楽研究科修士課程2年作曲専攻在籍。
Profile

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〒106-0032
東京都港区六本木7-21-24
THE MODULE roppongi

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