第7期生

中村 みちる

MICHIRU NAKAMURA

音楽

作曲 / アートプロジェクト

現代音楽の作曲と研究を行う。近年の作品では、日本語の発話や会話で生じる、音声学的に興味深い事象を取り上げたり、演奏家同士のコミュニケーションや身体性を引き出すための音楽的な仕掛けを模索している。東京藝術大学音楽学部作曲科卒業。現在、同大学院音楽研究科作曲専攻修士3年に在籍。

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ポートフォリオ

《 (Face)-to-(Face)I for 2 violins 》2021

(Face)-to-(Face)シリーズはコロナ禍における特殊なコミュニケーションに焦点をあてた作品群である。2台のヴァイオリンは、対面の会話が大幅に制限された中で交わされる一対一のやりとりを表現している。お互いの距離は、横に長く伸びた約8mの楽譜を追うことで制御され、演奏が進むにつれて変化する。

《 いくつかの鼻音のための 》2021-2022

2人の女声、2人の男声を含む7人のアンサンブル。日本語における撥音「ん」が、後続音に影響されることで様々な鼻音に変化し、日本語話者はそれを無意識のうちに使い分けているという事象にスポットを当てた。開口度合いや調音位置の違いが生む、それぞれの鼻音の響きの特徴を使い分けて作曲した。

《 あちらこちら in Souko 》2022

クラシック音楽家やダンサーたちが、まちなかで新しい表現を模索する、サイトスペシフィックなアーティストコレクティブ、あちらこちら。中村は作曲家として参加している。映像は2022年5月にSenju Motomachi Soukoで開催した演ソウ会のダイジェスト。

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