第8期生

石井 佑宇馬

YUMA ISHII

工芸

福島県いわき市生まれ。金沢美術工芸大学大学院 工芸専攻に在籍。糊防染の技法を用いた染色表現を通して、自分が大切にしたいと感じる感覚・美意識について考えている。日々さまざまに生まれてくるものへの向き合い方と、自身の在り方を模索している。

掲載時点での情報です。

ポートフォリオ

KUMA EXHIBITIONでの展示作品

《満ちて在る》2024年

本制作の着想は、2024 年8 月に1ヶ月間の滞在制作を行った富山県滑川の海にある。
広大な海を前にして、この世界を満たしている水の巨大な質量と、その圧倒的な豊かさ
を肌に感じ、その印象を染め上げた。
また、本作品には富山県南砺市城端で織られている「しけ絹」と呼ばれる個性的な絹を
用いている。

《Nautical map》2024

本作品では、一度緻密に染色したものを再び水の力で滲ませ破壊し、そこからまた新しい表情が生まれてくる可能性に挑戦している。この作品の至るところで防染糊と染料のせめぎ合いが生まれ、その痕跡が一つの大きな世界を成している。
Nautical map とは「航海図」を意味する。

《Flow, and become a swell》2024

本作は、制作に費やした約半年間の、私自身の感覚の連綿とした痕跡である。
ひとつひとつの小さな仕事が、最終的に大きなうねりとなって一つの世界観となった
とき、制作の大きな喜びを感じた。意識と無意識の間で生まれてくる染めの表現を追
求した作品である。

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