2018
Unryuzu for wadaiko and piano
・Unryuzu for wadaiko and piano
京都の建仁寺、法堂には天井一面に互いに絡みあうように「阿吽」の双龍が描かれている(日本画家、小泉淳作画伯によって2年掛かりで描かれた)。実際に見た際、最初は作品の威圧感に圧倒されたが、少しすると不思議と龍の身体のうねり、スピード感や、鱗一つ一つから様々なカラーを聴くことができた。天井画の持つエネルギーとポップな色彩感を描けないかを模索した。
・Co-color / Time / Kororo for flute and piano
ここ数年、どのように時間を多層化するかをテーマに作曲を行ってきた。というのも、人の記憶は一方向に集積されるわけではなく、例えば一年前の記憶よりも、幼少期の記憶を身近に感じるように、記憶/時間は並行的に、相対的に広がっている。また最近、時間には、それぞれ対応した独自の色彩を持っていることに気がついた。フルートのころころとした音色とピアノの様々なハーモニーを用いて色彩的な時間を描こうと試みた。
©Tetsuo Kubo