2020
エアにに
服を着る時、その服に願い事をかけることが多くなりました。
自分の体が幻の領域に突入することを期待するのです。
わたしはいつも自分が、現存するものの中で最大の再現領域を持つことを夢見ています。
でも前作を発表してから幻は幻でしかないこと、そして音楽がその領域にアクセスする唯一の手段であることが分かりました。
DAWはわたしにとってシミュレーションと再配置の空間であり、音楽は最も雄弁な嘘です。
これは音楽とわたし自身の嘘と本当について思考し、コラージュすることで幻の体に近づこうとした作品です。
©HAKUSHI HASEGAWA