2020
海辺の町
クマ財団で同期の両川さんに誘われ、エクアドルのチャマンガという漁村に行った。
「チャマンガで工房を建てる」プロジェクトに便乗し、ついて行ったのだ。
日頃、南海トラフの被災予想地域を撮影し、写真に残す個人的プロジェクトをしていることもあって、エクアドルの被災地がどのような現状なのか、非常に興味があった。
初めてのエクアドル 、初めての南米。
大きなの不安を抱えつつ、日本から移動することほぼ1日。
そこは、人々が自分たちで建てた小屋に住んでいるような村であった。
人生で経験した中で、おそらく一番の田舎である。
支援の手によって建てられた被災住宅などもあったが、村の中にはバラック小屋のようなものもあり、(自分は経験したことはないが)まるで日本の戦後を思い起こさせた。
両川さんと連れ歩き、チャマンガの街を隅から隅まで歩いて回った。
これらの写真は、その記録である。
人々は逞しく、そして懸命に生きていた。
©HIROKI YAMAGUCHI