2020
koto-ba II -そとば- music theater for soundfile and performer
KUMA EXHIBITION では『koto-baⅡ-そとば―music theater for soundfile and performer』という作品を上演する予定でした。
本作は能『卒都婆小町』を近代戯曲へ翻案した三島由紀夫作「卒塔婆小町」(『近代能楽集』より)を題材とした二台のスピーカーと演者によるモノオペラで、舞台上のスピーカーから流れる録音音声・音楽に合わせて演者が演技をすることで、人間/非人間/幽霊の境界を探るインスタレーション作品です。
『koto-ba』作品は連作であり、今回は第2作目にあたります。「言葉(コト/コトバ)が作り出す空間(バ)」を連想させるタイトルが示すように、音楽/朗読/演劇/といった要素が複合された実験的なシアターピース作品を作ることを目指し、音楽家の藤川大晃と「kefuno.」というユニットを組んで活動しています。
言葉だけで成立する作品ではないのですが、クマ財団のプロフィールページに本来レコーディングする予定だった台本をアップロードしていますので、もしよろしければお読み頂き、雰囲気だけでも味わっていただければと思います。
いつになるか分かりませんが、『koto-baⅡ』は形を変えてまたどこかで舞台作品として上演しようと考えております。
現在『koto-baⅡ』のような舞台作品とは異なった、オンライン配信を前提とした作品も制作しています。2021年からの配信を予定しているので、また違った形で皆さんにお目見え出来ればと思います。
更に私が編集委員として編集・発行している批評誌「夜航」(Twitter:@Yako_Kobe)の5号が2020年10月に発行予定ですので、こちらもご興味ある方はチェックしていただけると幸いです。
©YU YUKIKAWA