2021
Ambre
人間は電気なしでは生きていけません。身の回りの機器はもちろん、私達自身も電気信号で動いています。それほど身近な電気について、私達はどれほどのことを知っているでしょうか。Ambreは、そんな身近で、しかしながら目に見えず手でも触れられない存在である電気を、別の物理法則で表現しなおす装置です。回路を組みつつ、ときには配線を握って電気を通りにくくさせるといった操作を施すことで、そこを流れている電気の電圧や電流、抵抗のダイナミックな関係を音や光、手触りを通した五感で感じ取ることが出来ます。電子や回路の挙動に対して多くの人に興味や親近感をもたせること、ゆくゆくはテクノロジーに興味を持って、あるいはときには自分でなにか作ってみたいと思えるようになってもらうことを狙っています。
©SHOKI KISHIDA