第6期生

髙野 真子

TAKANO MAKO

映像

2022-23

《祈り虫の日記》

「なんで殺してはいけないの?」と問われたらどう答えますか?

「周りが悲しむから」「社会で殺しがよしとされては、それが利益を得る手段となってしまうから」「自分がされて嫌なことだから……」そこには様々な理由があるべきであり、その理由は綺麗すぎることも、現実的すぎてしまうこともあります。

この映像作品では、カマキリを捕まえたことを日記に綴っています。そして、そのカマキリ同士が殺し合う姿から、命を殺めることについて考えています。「殺める」言葉だけを聞くと、大変恐ろしいものです。しかし目の当たりにしないだけで、私たちの世界は誰かが誰かを殺し、何かは何かを殺め、その犠牲のもと生きています。そして、その命の使い方も人間中心の都合で散々決めてきました。犬は愛で、牛は家畜として食べ、害虫は一寸の迷いも無しに殺す……。
このような命の選別を自覚し直した上で、老若男女全ての人が一度は綴ったことのある「日記」から、「殺める」ことについて考えました。

▶▷▶▷グループ展詳細ページ:KUMA experiment vol.9『pneuma -息衝く-』
▷▶▷▶ギャラリートーク:https://www.youtube.com/watch?v=vQKWBhZPMv4

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