第8期生

金井 花織

KAORI KANAI

絵画

2024-25

《白昼夢》《救命艇》

《白昼夢》今作は液晶画面の光をモチーフとしている。私は子供の頃にオンラインゲームを通して知り合った友人が3人いる。顔も本名も知らないが、10年程の付き合いが続いている。私たちは身体性を伴った現実の世界と、SNS上の仮想空間を何度も往来する。CGという液晶画面の中にしか存在しないものを油絵具で描くことにより、僅かな質量が生まれる。《救命艇》では抽象的な意味の光について自身の体験をもとに制作することを試みた。幼少の頃に近所の海について友人と話している中で、その海岸の石には魂が入っているので持ち帰ってはいけないという話になる。それからその海岸にある丸い石を見るたびに、魂かもしれないと思い起こされる。自身の生活とアニミズムの繋がりを認識するきっかけとなる出来事だ。

▶▷▶▷グループ展詳細ページ:KUMA experiment 2024-25 vol.1 『Polyphony』

《白昼夢》2024
《救命艇》2023

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