2024-25

《息吹》

本作は、質量のない存在が空間に生まれ、やがて霧散していく様を表現したサウンドインスタレーションである。超音波フェーズドアレイ技術を用いて、人間の耳には聞こえない超音波を空中の一点に集束させ、そこから音の像と空気の流れを生み出す。音が消えると、その存在もまた消え去る。音が響くことで生まれる一瞬の存在感と、消えた後にも残る余韻。その交錯の中で、見えない存在の息遣いを感じ取る。音の影が空間を漂い、存在と不在の狭間で揺れ動く。この体験を通じて、聴覚を超えた感覚の深層に刻まれる、見えない生命の繋がりを探求する。(機材協力:ピクシーダストテクノロジーズ株式会社)

▶▷▶▷グループ展詳細ページ:KUMA experiment 2024-25 vol.2 『いるけどいない いないけどいる』

《息吹》2024
《息吹》2024

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