2026
《まみえる》
どのような事柄も、人の思惑の中で留まることなどない。それを制御しようと藻掻きながらも振り回される。違和のある、かさなり。気づかぬほどの、ずれ。確かなものほど淡くなり、仄かなものほど濃度を増す。これは、此方と彼方のあわいで生まれる不確かな邂逅。現在、「透過素材・技法を用いた現世と常世の融合」を軸に寒天目止めという技法によって生じる虹色の輝きを下地処理ではなく、表現として活用する方法を模索しています。この寒天によって生まれる虹色の輝きに加えて、幽霊をはじめとする曖昧な存在を視覚化するような見えるけれど見えない表現を試みるために、作品から落ちる影の実像と虚像の反転、モアレといった視覚的現象を取り入れています。
【9期生による出展作品】
©KANNA IKARI