2026
《PSphere Cocoon》
mixed media / meal worms, plastic(PS)
ゴミムシダマシの幼虫、ミルワームにはプラスチックを食べ、生分解する能力がある。本プロジェクトは、この虫との共同制作を通じ、西洋中心的な自然観が意図的に切り離してきた、人工文明と自然との境界を問い直す試みだ。プラスチックの原料である石油は、元を辿れば太古の生物が堆積した「命の凝縮」だ。人間が消費し廃棄してきた物質を、ミルワームが再び自然の代謝系へと接続していく。カプセル内に残された無数の食痕は、断絶していた文明と自然が再接続された痕跡である。「Plastisphere」を単なる環境汚染の象徴としてではなく、人工と自然が混ざり合い、新たな循環が編み出される静かな再生の場として提示する。
【9期生による出展作品】
©LUNA NAKAGAWA