2026
《食っていくための3つのデモンストレーション》
本作品は、他の米粒の流れに逆らって走る「炊飯器の中にいる米」、茶碗の中でもぞもぞと動き、立ち、倒れる「茶碗に盛られた米」、床の上で箸を蹴りあう米と、それを見つめている米粒による「床に落ちている米」の3つの装置で構成されています。米粒は、社会をサバイブするためにもがくように動きます。私はこれまで様々なものを動かしてきましたが、今回は「今までで一番小さいものを動かす」ことに挑戦し、エンジニアリングによって制御された動きと、もの同士の接触時の反動によって生じる自然現象による動きを組み合わせ、ものに意思が宿っているような動きを制作しました。長い学生生活も終わりを迎え、これから何を信じて生きていくかという悩みが、日本人にとって信頼されてきた存在である米粒の動きに反映されています。
【9期生による出展作品】
©RISA KAMEI