2026
《Landscape of Spiral Time》
本作は、私たちの身体を知らず知らずのうちに包む時間や重力の感覚を、縦方向に反復する筆のストロークに託し、「新しい風景」として立ち上げた抽象絵画です。制作にあたり、円弧を描く壁面に沿うかたちで、幅10メートルのキャンバスを設えました。緩やかに連続しながら、これから進むべき方向を静かに指し示すような風景を、壁面の形状そのものに呼応させて描いています。また本作は、ポール・ゴーギャンの《我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか》に触発され、その根源的な問いを現代の絵画として再解釈する試みでもあります。これまで積み重ねてきた経験と、これから訪れる時間の両方を見据えながら、現在という一点にしか描けない絵画を通して、「自分とは何者か」という問いに向き合いました。
【9期生による出展作品】
©SHOTARO SANADA