第8期生 | 第9期生

金子 照由

TERUYOSHI KANEKO

建築

2026

《Phenomena》

理論物理学者のカルロ・ロヴェッリは「時間とは変化だ」という。木や池は湿度と温度を変え、地形は風の流れを変える。霧は建築の境界を変え、雨は空の空気を持ち込んでくる。では、建築を特定のイメージに固定するのではなく、変わることを前提につくれないだろうか。空気を無数の粒子の集まりと捉えてみる。それぞれの粒は温度や湿度といった物理量を持ち、微妙に異なっている。温度・湿度・風と関係する現象としての霧をシミュレーションし、その滞留頻度から、空気の微妙な差異を示す三次元の地形をつくる。その「空気の地形」に沿って建築を設計する。ここでは一瞬の状態が、とっておきの空間となり、やがて消えては姿を変えていく。大きな自然の変化とともに変わり続ける。そんな現象としての建築である。

【9期生による出展作品】

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