2026
《越境する身体 / ノスタルジア》
実家の古い品の中から見つけた一枚の絵葉書が、記憶の中でぼんやりと消えかけていた風景を突然蘇らせた。絵葉書に写っていたのは、私の生まれ故郷—中国黒龍江省密山市、ロシア国境に近い、ある大学の保健所でした。その建物はかつて満州国時代に日本軍によって設立された軍事基地の武器庫だった。第二次世界大戦の終結とともに日本軍がその地を去り、土地は再開発され、学校とその附属病院として利用されるようになった。その後、年月を経て建物の前には巨大な彫刻—「てこの原理で地球を持ち上げる」巨大な地球オブジェが設置された。物心がついた頃から、あの巨大な球体はいつも幼い私の視線を惹きつけ、私の記憶に深く根を下ろした。その土地で、今ではその役目を終えた大学の保健所の前で、私の物語は静かに幕を開けた…
【9期生による出展作品】
©ZHIYU WANG