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Moche Le Cendrillonさん、本屋メガホンからエッセイZINE『あなたとケーキをシェアするためのいくつかの方法』を刊行

6,7期生のMoche Le Cendrillonさん、本屋メガホンからエッセイZINE『あなたとケーキをシェアするためのいくつかの方法』を刊行!

エッセイZINE『あなたとケーキをシェアするためのいくつかの方法』

この度、独立書店の本屋メガホンよりAro/AceについてのエッセイZINE『あなたとケーキをシェアするためのいくつかの方法』を刊行しました。
「他者に性的/恋愛的な惹かれを感じない」アロマンティック/アセクシャル(Aro/Ace)で、あらゆる差別に反対するフェミニストで、ADHDで、ドラァグ・パフォーマーの「Moche Le Cendrillon」による初めてのZINE。
間違った偏見を持たれたり、情報にアクセスしにくかったり、クィアコミュニティの中でも透明化されたりしやすいAro/Aceの、多様で複雑な経験について語り、書き残し、”あなた”とシェアするために制作されました。

Aro/Aceのオンラインコミュニティで用いられる象徴の一つに「ケーキ」があり、「セックスよりもケーキが好き」といった冗談に由来しています。
現在オンラインにて予約受付中です。2024年5月19日(日)開催の文学フリマ東京で販売開始予定となります。

この機会にぜひご覧ください。

【あなたとケーキをシェアするためのいくつかの方法】
■著者:Moche Le Cendrillon
■発行:本屋メガホン
■判型:A5 / 無線綴じ / 80ページ
■デザイン:和田拓海(本屋メガホン)
■印刷:イニュニック (表紙:マットコート135kg/本文:上質70kg)
■詳細URL:https://booksmegafon.stores.jp/items/6631f20115680f038e195d4a

■本文より
“もし10年以上受けてきた教育のどこかで、自分を指し示す言葉に出会えていたら、私の経験はどれだけ違っていただろうか。自分の存在が誰かに嘲笑され、努力が足りない怠惰な人間だと判断されたり、未熟だと馬鹿にされることが全くもって不当なものだと、誰かが教えてくれていたらどれだけ楽になっただろうか。何を成し遂げても、パートナーがいないことで自分がまぬけで未熟で魅力がない人間だと思い続けずに済んだのだろうか。自分に好意を寄せてくれた相手に、明らかに納得できるわけもない理由を並べて傷つけることもなかったのだろうか。”(「WHO AM(ARE) I(YOU)?」より)
“Aro/Aceは広いスペクトラムで、長い不可視化の歴史を持っていて、全く異なる感覚を持っている。ほとんど同じ文化を共有していないし、集まる場所を持ってこなかったし、自分が物語のどこにも描かれてこなかった。それ以前に、そもそもどんな共通点があろうが私たちは当たり前に違う人間だ。
ただ、Aro/Aceであることは、抵抗とアイデンティティを守るのに必要なカテゴリーだ。圧倒的に大多数の人間が持つ性的な惹かれや大きく渦巻く強制的性愛の流れに、全く沿わない人々の存在が無視されず、どの生き方を選択しても人権が保証され、アイデンティティが尊重される社会を作ることがAro/Aceのポリティクスだ。”(「境界と共感について」より)

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