レポート

【活動レポート】クリエイター奨学金8期生の合宿「KUMA CAMP」を開催!

こんにちは。クマ財団事務局です。

「創造性が共鳴し合う、世の中に」をビジョンに掲げ、若手クリエイターを支援するクマ財団。この記事では、そんなクマ財団が行う「クリエイター奨学金」での年間カリキュラム活動をレポート!

クリエイター奨学金は、ジャンル不問・25歳以下の学生を対象にした返済不要の年間120万円の奨学金。8期生の募集となる今年は、1,486名のエントリーの中から8期生・45名を採択し活動をスタート。今年の11月から2025年3月末にかけてクマ財団ギャラリーにて成果発表となるグループ展も開催します。

今回は、8月27日(火)〜29日(木)の3日間、箱根で開催された合宿「KUMA CAMP」の様子を記事でお届けします。

前回の記事はこちら|【活動レポート】クリエイター奨学金8期生のキックオフを開催!

8期生全員で参加する合宿「KUMA CAMP」開催!

合宿初日、全国各地から集まった8期生たちは六本木からバスに乗車し箱根へと向かいました。
この日は台風接近のためあいにくの空模様でしたが、8期生は7月に開催したキックオフイベントから2ヶ月ぶりの再開。車内はわいわいとした雰囲気で出発しました。

合宿の舞台となったのは、自然に囲まれた「ライムリゾート箱根」。ここでは、食事や宿泊を共にしながら8期生が成果発表として行うグループ展「KUMA experiment」についてグループワークをメインに繰り広げました。

「KUMA experiment」は、11月から翌年3月まで約半年間にわたり、クマ財団ギャラリーで開催される全8回の展覧会シリーズです。各会期ごとに5〜6名で行うグループ展を開催し、各10日間にわたって彼らの作品が展示されます。

「KUMA experiment」の大きな魅力は、様々なジャンルで活躍する若手クリエイターの作品が一堂に集まること。そして、グループメンバー自身が展覧会のタイトルやステートメント、会場構成、メインビジュアルに至るまでを企画する点にあります。しかし、このメンバー主体でひとつの展覧会を形作るという点が、奨学生たちにとって毎年大きな挑戦となっています。

そのため今回の合宿は、グループメンバーとのディスカッションを通じて、展示企画を具体的に考えることを目的としています。
3日間を通じて、メンバー間の相互理解を深めつつ、自身の創作を言語化し、全員で展覧会作りに向き合う。複数人での共同作業のため話し合わなくてはいけないことが多岐にわたる、かなりハードなお題でもあります。

合宿施設に到着後、イントロダクションとして有識者を招いたハラスメントガイドラインの読み合わせを行いました。

お互いをリスペクトし、個々のバックグラウンドに対する想像力を持つことで、クリエイターにとってより良い刺激を受ける時間となることを目指しています。

そんなレクチャーを受け、グループワークがスタートしました。
1日目の課題は個々が事前に作成してきた「展示作品プラン」をメンバー同士で共有すること。さらに、この日の最後に行う中間発表に向けて、各テーブルで「タイトル」「ステートメント」「会場構成」のアイデア出しを行います。

クマ財団ギャラリーの模型を用いて具体的なプランを練るチームもあれば、「自分の作品を一言で表すと?」「最近気になっていることは?」といった質問を通して、内面からお互いの理解を深めるグループもありました。
各グループに1名ずつコーディネーターがつきながら、ホワイトボードに思い思いのアイデアを書き込んでいきます。

中間発表では、これまでのプロセスを共有し、コーディネーターからアドバイスを受ける場となりました。さまざまな角度からの意見が加わることで、展覧会の議論により厚みが増します。

合宿初日は、課題に直面しながらも多くの刺激に揉まれた1日となりました。
ライムリゾート箱根の美味しいご飯で元気をチャージして、明日のワークに備えましょう!

ポーラ美術館見学で見つけた様々なヒント

2日目は合宿施設を飛び出して、近隣にあるポーラ美術館にて展覧会を見学しました。
開催中の「フィリップ・パレーノ展」の会場に足を踏み込むと、その作品のパワーに圧倒され一気に眠気も吹き飛びます。

全員がグループ展について考えている真っ最中だからこそ、キャプションの言葉遣いや作品の展示方法、会場動線、ライティングなど、普段とは異なる視点で見ることができる時間になりました。

また、ポーラ美術館の学芸員・鈴木さんから「フィリップ・パレーノ展」や過去の展覧会について解説いただきました。
展示作りのプロがどんなことを考えて取り組んでいるのか、実例を通して見聞きすることで、様々なヒントを吸収することができたのではないでしょうか。質疑応答では鋭い質問が飛び交いました。

見学後は美術館の隣にある森の遊歩道で自然を満喫し、午後のグループワークに向けて施設に戻ります。

視点を交換することで、新しい気づきが生まれる

お昼ご飯を食べながらワーク再開!
展覧会の感想を共有しながら、最終発表に向けてグループ展のイメージをより具体的に固めます。

限られた時間の中でメンバー全員が納得しながらひとつの答えを導き出す作業は、簡単なことではありません。
しかし、難しい課題をきっかけに起こる様々なディスカッションを通して、新しい気づきが生まれる。1日目からさらに盛り上がっていくチームの様子に、コーディネーター陣のフィードバックも熱が入ります。

最終発表はオンライン参加の学生も見れるようにハイブリット形式で実施。
各グループ7分間の持ち時間で、決定したタイトルや会場構成とそのプロセスを発表します。

上手くまとまったグループもあれば、課題に苦しみながら最終発表を迎えたグループもあります。ですが、展覧会作りはまだまだ始まったばかり。ここからさらにブラッシュアップを重ね、作品制作と並行しながらグループメンバーと会期まで奔走して行きます。

発表後は全員で乾杯!夏らしいBBQメニューを味わいながらスイカ割りも楽しみました。

8期生のみなさん、3日間お疲れ様でした!
合宿での出会いや経験が、今後の創作活動を加速させるエネルギーになったのではと思います。

11月から「KUMA experiment 2024-25」スタート!

さて、11月からは「KUMA experiment 2024-25」の会期が始まります。
合宿後も各グループでミーティングを重ね、今もなお展覧会作りに奮闘中です。新しい仲間とともに箱根での熱い時間を過ごした彼らから、一体どんな展覧会が生まれるのでしょうか?

10月上旬に「KUMA experiment 2024-25」の詳細発表を予定しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

今後の8期生の活躍にご期待ください!

■「クリエイター奨学金」について:https://kuma-foundation.org/scholarship/
■「クリエイター奨学金」8期生一覧:https://kuma-foundation.org/student/

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