レポート
植田 爽介さん初個展“Diving into the Perceptual Sea”レポート!
クマ財団の事務局の石井です。
2期生の植田 爽介さんの初となる個展、“Diving into the Perceptual Sea” に行ってまいりました。ご本人にもお話を聞くことが出来たので、展示内容について簡単にご紹介したいと思います。
植田さんの作品は、MRAをモチーフにした版画が印象的でしたが、今回の個展ではそのMRAの作品から、毛皮や基盤を用いた作品までたくさん見ることができました。
またこれまでの作品の実物だけでなく、映像でも見ることができ、時間を忘れてしばし眺めてしまいました。
「スロバキアに半年間留学して帰国し、自分の中で版画の定義付けが大きく変化した」とご本人。毛皮や基盤を用いた作品は決してただ奇抜なことに挑戦しているのではないとのこと。
クマ財団の選考の過程においてもポートフォリオの中で圧倒的な存在感を示したクマの毛皮の作品。
実物を見ることができ、その存在感に改めて驚かされました。
作品をつくる過程も写真で紹介されていましたが、レジデンスで訪れたシカゴの街並み、その地図を基にクマの毛皮の上に都市を構築したこの作品。
シカゴは毛皮商人が発達させた街だからこその作品で、そこには扱っている要素一つ一つに深い意味がありました。
いかにシカゴが整列された都市構造なのか、裏側からも見ることができ、興味深かったです。
3月に開催されるクマエキシビジョンでは、是非そこで新作を発表してみたいと言っていました。非常に楽しみです。
紹介したクマの作品も「クマエキシビジョンに展示するのも面白いですよね。」と 笑って話してくれました。
この個展の後はすぐに上海でのアートフェア出展を控えているそうです。
http://www.sartfair.com/page_1680876_3682442.html
https://mp.weixin.qq.com/s/2bLW-hkJuLzE4JyxDKdc-A
ますます今後の活躍が楽しみです。
最後に、今回の展示場所である北千住BUoYもとても素敵な空間でした。
CAFEも併設されていますので、またゆっくり訪れてみたいと思います。
植田 爽介個展
Sosuke Ueta Solo Exhibition
“Diving into the Perceptual Sea”
2018.10.23(Tue)-11.6(Tue)
photo and writing by 石井 麻子