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渋⾕ 七奈さん、7⽉8⽇(⼟)から京都岡崎 蔦屋書店にて個展 「シナプス、せわしなく明滅しながら、」を開催
2期生の渋⾕ 七奈さんが、2023年7⽉8⽇(⼟)から8⽉1⽇(⽕)まで京都岡崎 蔦屋書店にて個展 「シナプス、せわしなく明滅しながら、」を開催!
個展 「シナプス、せわしなく明滅しながら、」
渋谷七奈は宮城県出身。東北芸術工科大学で日本画を学び、同学の大学院芸術文化専攻芸術総合領域を2019年に修了し、2023年現在は山形に拠点を置いています。
これまでの作品では、獣や人体といったモチーフの持つ形態の解体と再構築を通じて、外界との関わりによって変容する人間の存在と、その精神性についての作品制作に取り組んできました。特に背景の下地や余白を活かした表現を用いてきました。近作ではより自然体な描き方を目指して、ドローイングをベースにした制作手法を取り入れています。
⼀年ぶりの京都での個展となる本展は、「シナプス、せわしなく明滅しながら」と題し、大量の記憶があふれだすような経験や、「ネアンデルタール人が死者に花を供えていた」という言説に着目して描いた作品など、ひとの記憶に関する十数点の新作を展示発表します。
⽇々の断⽚をとどめるようにドローイングを重ね、⼤切な記憶を情景として描き出す渋⾕七奈の作品に、私たちの記憶の奥底もくすぐられるような作品群となっています。
〈アーティスト・ステートメント〉
久々のご飯を私と一緒に食べられることに、彼女は元気を取り戻していた。
彼女が寒いと言って、私はボア素材の上着を貸した。その上着は洗わずに引き出しの中にずっと閉まってあった。
数年後、引き出しから上着を取り出してみた。
上着には、湿気った木の匂いだけが残っていた。あの時の思い出も匂いも消えてしまったように感じた。記憶の中で匂いだけは私の手元にあったはずなのに、もう何処かへ行ってしまったんじゃないか、そう思った。
ある時メモ帳を覗いてみた。あの時交わした他愛も無い会話が丁寧に書き留められていた。小さな絵と他愛も無い会話のメモ。記憶の片隅であの時のビジョンだけは目の裏でかすかに浮かんでくる。
もう彼女はここにいないけれど、言葉も絵もここに置いておこうと思う。
是非、足を運んでみてください。
詳細はこちらから。
【展示概要】
■期間:2023年7⽉8⽇(⼟)〜2023年8⽉1⽇(⽕)※終了⽇は変更になる場合があります。
■時間:8:00〜20:00 ※初⽇のみ10:00〜20:00
■会場:京都岡崎 蔦屋書店 GALLERY EN ウォール
■主催:京都岡崎 蔦屋書店
■お問い合わせ:075-754-0008(営業時間内)
■詳細URL:https://store.tsite.jp/kyoto-okazaki/event/art/34364-1603450619.html