第8期生

橘 卓見

TAKUMI TACHIBANA

映画

写真 / メディアアート

2000年兵庫県生まれ。東京大学医学部医学科在籍。運動の中に表出する潜在意識や身体に刻まれた記憶に関心を持ち、主に人間を被写体とした映像作品を展開。映像制作における演出やフレーミングなどの営為全般を広義の空間工学と捉え、身体と空間がなす新たな位相について模索している。

掲載時点での情報です。

ポートフォリオ

《姿》2024

ENBUゼミナール2023年度監督コース卒業制作。ロケ地の銚子市外川町に固有の地形や空間と、人物の運動、内面の変化、さらには物語の推移を同調させることを試みた。アクションによるショットの繋ぎを徹底し、フレームへの出し入れ、奥行と幅を使った移動といった単純な図式だけで映画が成立するかどうかを問うた。

《姿》2024

《Ray: turning 20 in the pandemic era.》2022

COVID-19により中止されたり縮小開催されたりした我々の世代の成人式に着想を得た。冬の冷気にさらされ無機質でくすんだ色のコンテナと、身体を柔らかに包み光彩を放つ振袖の対比が、口元を見せずにじっとこちらを見据える被写体に確かな存在感を与え、未来への意思表示ともとれる一枚に収まっている。

《Ray: turning 20 in the pandemic era.》2022

《まなざしをまなざす》2023

他者の視線を契機とする身体の変調を自覚したことのある人は少なくないだろう。映画制作の過程に着想を得た本作では、鑑賞者の視線をリアルタイムで検知し、画面の中で見ている領域に映像の変化を生じさせることで、鑑賞者が見るという行為を通じていわば加害者となることにより、まなざしの持つ暴力性を浮かび上がらせる。

ご質問は下記のフォームより
お問い合わせください。