第9期生

碇 栞奈

KANNA IKARI

絵画

インスタレーション

2000年静岡県生まれ。現世と常世の融合をテーマに幽霊画を制作している。絹やアクリル板などの反射・透過系素材、白色顔料を用いて不安定であり、自身を投影した存在である幽霊を描く。現在、寒天引きによって発生する虹色の輝きなどの現象と描写を組み合わせた幽霊表現を研究・制作している。

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ポートフォリオ

《うらみの蠕動》2025

私は幽霊のような人間だ
離れた者に対してどこまでも執着を募らせ、忘れることなく心に繋ぎ止めようと足掻く
その代償は必ず回ってくるだろう
誘蛾灯のような、あの人たちと同じ終わり方はできない
還ることも出来ない
それでも、これが私の在り方かもしれない
絹、胡粉、墨、雲母、パール顔料、岩絵具|サイズ可変

《すがる》2024

誰かの中の私
私の中の私
どちらも私に似ているのならば
これほど喜ばしいことはない
絹、アクリル板、胡粉、墨、岩絵具、パール顔料、アルミ箔|1510×785㎜

《幽明ノ境》2024

幽明異境
死に別れること。現世とあの世と、住む場所が違ってしまったという意。
亡くなった者や離れて行ってしまった者と共に居ることは出来ないとわかっているが、共に在り続けたいと願い執着を募らせる。
絹、胡粉、墨、岩絵具、銀泥、風炉先屏風|545×940㎜

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