第9期生

市川 慧

KEI ICHIKAWA

絵画

2003年東京生まれ。東京藝術大学油画専攻在学中。西洋絵画の奥行きと日本絵画の平面性を融合させた独自技法を試作・研究中。現実と虚構が入り混じる世界観を現代の寓意画として表現している。キャンバスという舞台の上で、映画監督のように彼らを演出するような感覚で制作している。

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ポートフォリオ

《羽化不全》2021

タイトルの羽化不全とは、昆虫が幼虫またはさなぎから成虫に脱皮変態する際に羽化できず死亡、奇形で羽化すること。成熟と未成熟、適合と不適合が混在する、そんな私のような羽化不全な人々が潜む混沌とした現代社会を高校の卒業制作として描いた。

《fish story》2023

自主企画グループ展ROOM206 Vol.2に出品したF100号の作品。バタフライエフェクトをテーマに展覧会全体の世界観を作り上げ、偶然の出会いの中のでのささやかな人との関りがポジティブな未来に繋がるという希望を込めたテーマで描いた。

《zero gravity No.13》2023

以前即興的なシルクスクリーン表現で制作していたゼログラヴィティシリーズを発展させ、F60号のペインティング作品として時間の経過を閉じ込める未来派的アプローチも試みた。どこか劇画的なヒーロー感が滲む黒い線での平面表現と写実的な表現を重ねることで微妙な奥行きが生まれる。

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