Heart Beat
私の考える生命の美しさとは綺麗で豊かな部分のみではなく、腐敗、死、と言ったむしろ真逆の一面から得るものである。溶解されたガラスがうねうねと動く姿は不気味さを覚えるが、ガラス本来の魅力に立ち返ると素直に美しいと感じさせられる点で共通している。グロテスクでありながら美しい心臓をモチーフとして制作した。
Another Sky #2
チェルノブイリにある遊園地に興味を持った。その遊園地で遊ぶこと自体が夢のままとなってしまい、その地であった原発事故の事実もまた、知れば知るほど現実味のないことのように思えた。現実のような夢・夢のような現実が交錯するような感覚で制作した、私自身の祈りの化身である。
Living as Nature
人間の理解を超えた自然の壮大さと幾重にも存在する循環の大切さに気づき、私は円環の構造に神秘と尊敬を抱く。私が想像した「観覧車という植物」では脆くありながら永遠に残っていくだろう植物をガラスに重ねながら、日本の自然観についても考えている。
