第8期生

衣笠 恭平

KYOHEI KINUGASA

建築

風景 / 人間

2002年東大阪市生まれ。横浜国立大学大学院都市イノベーション学府建築都市文化専攻Y-GSA所属。自然と人間の和解、その媒体としての建築を模索している。日本に残る集落の風景から今の私たちが豊かに生きるためのヒントを学び、これからの建築・都市に還元する。自然と人間の豊かな関係の構築へ。

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ポートフォリオ

《繋 ‒植物か建築か‒》2020

築千年を超える東大寺大仏殿の裏に一日だけの建築物を製作する。野生の鹿によって数時間で崩れてなくなるフォリーを考えた。弱い構造を考えるにあたって素材には鹿せんべいを構造化したものを用いた。鹿が食べることによって構造体に穴が空き、人が入れるようになる。この建築を媒体として鹿と人間が戯れ合う場を目指した。

《繋 ‒植物か建築か‒》2020

《風化と構築》2022

形あるものはやがて壊れる。敷地となる元京都市立待賢小学校は築80年以上たつRC建造物で、今や廃校としてその物質的寿命を迎えつつあり、いずれ取り壊される運命にある。本提案では形を無理に残すのではなく、弱くなってきたところからあえて壊していくことで、物質の持つ寿命に沿った減築のあり方を考えた。

《風化と構築》2022

《蜜柑に生きるものたちへ》2024

400年以上続く蜜柑農業によって独特の風景が築かれてきた和歌山県海南市下津。そこに、風景の価値を伝える建築を六つ計画する。私がこの地に見出した環境のカタチ(水利用・蜜柑・天候・生態系・換気・火)を建築によって代弁した。蜜柑の広がる美しい風景が永遠に続くことを願って。

《蜜柑に生きるものたちへ》2024

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