第8期生

Liisa

Liisa

漫画

インスタレーション

1999年ハンガリー生まれ(中国籍)。2001年イタリア移住、2018年来日。京都精華大学マンガ学部を経て、現在、東京藝術大学大学院美術研究科在籍。
特定の目的や意味を超えて存在する「場」、あるいは営為と記憶の堆積から成る「場」を風景と見なし、絵画とインスタレーションで表現する。

掲載時点での情報です。

ポートフォリオ

《記憶のラビリンス》 2024

新潟の廃校の3教室に渡るインスタレーション作品である。
何度も訪れた枯木又で目にした、晴れた夜の煌めく星々、木々に囲まれたこの古い校舎、卒業生の方々が抱いてきた思いが、わたしの記憶のなかにある風景と重なる。憧れのクリスマスツリーが無言ですくっと立ち光り輝くさまは、あたかも別世界の入り口のようだった。

《ドウム》2024

マンガの単行本にアクリル絵の具でキャラクター、セリフ、吹き出し、擬音などのマンガの記号をすべて塗りつぶした作品である。そこに残る景色は、誰のものでもない独立した「場」として現れる。そうした「場」は、誰のためでもなく、目的や意味を超えて、ただそこにある。

《Liminal space》2023

本作は、線画をベースにドットをデザインし、印刷したカッティングシートをコラージュするという、独自の技法によって制作されたものである。
壁全体を覆う平面作品を核に、ガラス面へと展開させることで、一つの風景を立ち上げようとする試みである。現実空間を絵画空間として捉え、そこに介入することを目指している。

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