第8期生

石島 基輝

MOTOKI ISHIJIMA

彫刻

1998年神奈川県生まれ。主に金属を用いて動く立体作品を制作している。13世紀から機械式時計に使われていた脱進機という構造を「スピードを遅くする構造」と捉え、技術の進歩により自然の流れから離れ加速し続ける現代社会に自然と接続する時間を引き伸ばすイメージを創り出すことを試みている。

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ポートフォリオ

《降り立つ時間》2024

近代化によって加速し続ける世界の今日的状況をスケール、重さ、時間といった視点から考えようと思い、人体程のスケールの靴が地球に向かって降り立つ時間を制作した。
靴の形をした部分を手動式パワーリフター(重量物を持ち上げる機械)を使って持ち上げると柱を伝って地面までおおよそ8時間ほどかけて下降する。

《地球への落下錘》2023

中央のアルミニウムでできた立体を4人で持ち上げると2時間ほどかけてゆっくり下降していく作品。
無限にあるように思える重力エネルギーを細長く引き伸ばし、大切に扱ってみることで鑑賞者の意識を地球へ向けることを試みた。

《marshmallow machine02》 2023

13世紀の時計の脱進機構を使ってマシュマロをゆっくり回転させ焼く作品。
現代社会の便利さや効率、時間対効果への過度の重視に対するアイロニーを作品化した。

《marshmallow machine02》 2023

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