第9期生

中村 陽太

NAKAMURA YOTA

音楽

2002年大阪生まれ。
人文科学一般への広い興味に基づき、現代音楽を中心とした幅広い分野で創作活動を行う。
これまでに作曲を大橋征人、藤川大晃、金子仁美の各氏に師事。
現在、東京藝術大学音楽学部作曲科4年次に在籍。

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ポートフォリオ

《Wade for Piano and ensemble》 2023

ソリストを川を渡る動作を行う主体に、伴奏楽器群を川に見立てる。
ピアノは最高音域から始まり、川の流れであるアンサンブルを眺めながら平行に歩いていく。足を踏み入れると、相互的な抵抗感が音型に作用する。渡り終えると、ピアノは最低音域の方向へと歩みを進めていく。

《Dial / Dialect for Drum, Piano and Keyboard》2024

ピアノ奏者のダイアルを模した回転と執拗なクラスターが、地理的かつデジタルな変化の表現へと移り変わっていく。
Dialはラジオのようなダイアル、Dialectは方言を意味する。ダイアルを回す音をドラムによって複写し、そのたびにピアノ奏者が回転、スタイルを転換する。

《Entropy imitation / Yakiniku pool》2024

くだらない私的な欲求を、コンテクストの圧力で正当化する。
複雑なアンサンブルを背景に、2人のパフォーマーがレヴィ=ストロース『生のものと火を通したもの』フランス原語版、日本語訳版を同時に読み上げ、意味と響きを飽和させていく。
コンピュータ支援作曲、パフォーマンス、電子機器による音響の融合を目指した。

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