第8期生

富田 七海

NANAMI TOMITA

日常に不可欠であり、五官に統合的に働きかける食が再構成する視座や世界像を探求。日々塑像され続ける個人史を俯瞰する「Edible Poetry」と、自然や社会が内包する集合知を味わう「Edible Cosmos」の二軸で制作を展開。

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ポートフォリオ

《Edible Poetry: No.1 Tidal Egg》2024

海の色が場所によって異なるのは何故だろうか。その要因として生物学の文脈において重視される森の栄養塩と植物プランクトンの関係、森と海を流転する水を切り口に、陸地の食材から採れる色素を用いて、波立つ海を作り、海の源としての森を卵というメタファーを通して制作。

《Edible Poetry: No.1 Tidal Egg》2024

《Edible Poetry: No.1 Panna Cotta soaked in Spring Breeze》2023

今年の春は堰を切ったように美しさを露呈していた。 朽ちる手前に煮詰めた八重桜が春を留め置いている。 雨に降られた後の桜を摘もうとすると、触れるだけで萼から解けていき、花弁と共に頬や腕へ滴が溢れ落ちた。 夏へ向けて、春風に光が揺れる朝に掬い合った。

《身体としての装丁ー身体と精神の相互共振的連関ー装丁と本文の相互共振的連関ー》2022

世界の別様の見方を提示するメディアとしてダイアグラムを捉え、書籍の内容を図化した7冊の装丁を制作。図化にあたり、画家・北脇昇がゲーテの論文『形態学の為に』から「形態学の為に」1939という絵画を制作したことを背景に据え、図式絵画の手法を援用。精神と身体の相互共振的な関係を書籍に持ち込んだ。

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