第8期生

金子 照由

TERUYOSHI KANEKO

建築

東京大学を卒業後、AA School に在籍。建築設計の方法そのものを設計することで、新しい建築の可能性を探る「つくりかたのつくりかた」をテーマに活動。人間と協働しながら自己組織的に建築をつくるロボットの開発や、情報技術を用いて自然と人の営みの中間点としての建築の建築設計を行う。

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ポートフォリオ

《Durian》2024

ドリアンの実は地面に落ちる時、中の種子を守る必要がある。そのため殻の内部は幾層もの繊維が棘同士を結びつけ衝撃を和らげる。これを屋根の設計に用いてみた。するとドリアンからは全く予期せぬ屋根が生まれた。それは、時間の変化とともに、有機的に伸び縮みする影を落とす。屋根自体が光で呼吸するかのように。

《Termite》2024


シロアリは土と唾液を混ぜて固めることで塚のような巣をつくる。ランダムに動きながら餌や環境要因から土の積層経路を探索し、経路を決めるとフェロモンを出して互いに協力しながら巣作りを始める。作為をいれず、行動をアルゴリズムで再現する。すると小さな空間が離散しながら、複数の経路で繋がるような場が生まれた。

《Weaving Tolophy》2024

ストライプ状の木材を曲げて交差させ、その間を糸で縫うことで、木材を引っ張りながら曲げる張弦梁構造に似た構造体を制作した。木材の張力導入のモックアップと、デジタルモデルでの曲率解析や構造解析を往還しながら形態創生を進めた。アグレット結びによって紐と木材のみで構成される構造体の可能性を追求した。

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