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佐野 圭亮

Keisuke Sano

工芸

漆芸

2018

変幻する漆〈今〉を捉えて

漆とは漆の木を傷つけた際、その木が自らを保護するために出す樹液のことです。日本で漆は古来より塗料として扱われていました。それは一度乾くと時間が経つごとに堅牢となり、朽ちることなくいかなる酸にも溶けない強力な塗膜となるからです。また、与えれば自在に形となり磨けば鏡のように光ります。塗り物から美術表現まで「漆芸」とは日本が世界に代表するアートのうちの一つなのです。変化する伝統の現在形として、漆の可能性は自身の作品を酒器から彫像までと多岐に渡らせますが、その可能性の大きさと美しさを最も感じていただけるよう思案し制作を行っています。私の作品を通して今一度、日本の伝統あるものづくりの良さを再発見していただけますと幸いです。

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