2020
sapia / 折節見立櫃
【sapia】
昆虫食を中心とした地球の恵みを探究するレストランANTCICADAとのコラボによる『昆虫食のためのテーブルウェア』をデザイン。
セミが木の幹に口を突き刺し樹液を吸う行為から着想を得た、虫の食事を追体験できるドリンク容器。内部にはふたつのカップがスタッキングされており、穴によって違う味を楽しむことができる。(sapiaは『樹液(sap)のある場所』をあらわす造語)
【折節見立櫃】
日本では古くから茶の湯や枯山水としても知られるように、本来の用途から外れた道具や限られた素材を全く別のものに見立てることで、外界から隔てられた空間の中に豊かな季節の移ろいや独自の感性を演出する文化がある。折節見立櫃(をりふしみたてびつ)は、この自由な見立ての精神をひとつの道具の中に閉じ込めた、季節の移ろいを楽しむための家具。
©Natsumi COMOTO