第3期生 | 活動支援

副島 しのぶ

SHINOBU SOEJIMA

映像

立体アニメーション

2020

Breath Blink Sometimes Cry|人形が悲しみを演じるとき

30秒のループ映像の中で、人形は徐々に目の中に光を得て、呼吸し始め、涙を流す一連の動作を繰り返す。
不気味の谷の上昇下降を繰り返すように、ある瞬間からそれは物体としての人型から、かぎりなく人間に近い存在へと見ている者の中の認識が移行する。
一説によると、人間だけが心理的感情から涙を流すとされているが、それはミラーニューロン効果によって他者の共感を獲得するためと言える。まるで本当に生きている人間のように悲しみを演じる人形は、誘導的に鑑賞者の感情を操作していく。

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