2021
Uber Existence
Uber Existenceとは、そこにいることそのものを提供する「存在代行サービス」である。利用者は、公式サイトにアクセスし、行きたい場所や、なりたい身体に応じて存在代行者(通称アクター)を選ぶ。そして、アプリを通じてアクターに指示を出すことでその身体を操作し、実際にその場に””存在””することができる。キャッチコピーは、「家にいながら、外へ出よう。」
本展では、「鑑賞する代理身体」と題して、Uber Existenceによって、クローズドに開催される内覧会に一般客がアクセスしてしまう状況を作り出す。作品の一部であるアクターを操作することによって、鑑賞者は合法的に会場へと侵入する。さらに、そこでは、Uber Existenceを利用する鑑賞者そのものが作品になり変わり、鑑賞される対象ともなるのである。
©SHIN HANAGATA