2022
中間体Ⅸ
「中間体」をテーマとしたこの作品は、キルンワークという冷えたガラスを電気炉に入れ加熱する事でガラスを成形する技法で制作した。作品の焼成過程で、私はガラスの温度を制御することによって造形をコントロールするが、ガラスの膨張や収縮、重力なども造形に影響する重要な要素である。私にとって、作品は制作の目的ではなく、制作という行為から生じた「中間体」である。また「中間」は、物と物との間の目に見えないつながりだと考えている。私は「中間」という意識を持って制作した作品が自身と他人、時間と空間の繋がりになることを狙いとしている。
©FANGZHOU YUAN