《Package_sofa》《take time (2023.01.03-2023.02.03)》他

世界の大きさや膨大さを知ったときに気づく自分自身の個人史の頼りなさ、それでも重ねていく日常の手つきを題材に最近は制作しています。
布に覆われたソファやテーブルのように見える立体は内部が空洞で、表面の布のみが自立しています。僕たちが普段中身がわかったように思っているもの、わからないままでも通り過ぎることができるもの。「梱包」をそのようなものの象徴として捉えて、内部を空洞にすることで日常に見え隠れする空虚さを現そうと考えました。
もうひとつの作品は拾った石を切って新たな断面を作り、その日の日付を刻んだテープを貼ることで制作しました。人間の一生より遥かに長い時間を過ごしてきたはずの石と、僕の毎日の積み重ねがどのようにかかわれるのかを探った作品です。