2022-23
《ストゥーパ》
昨年 9 月に祖父が逝き、彼女は遺骨を砕き、絵を描いた。
彼女は祖父を絵画という残りやすい形にしてしまったことに悩み続けた。「死」を直面し、上手く身体を動かせなくなった「生」=白川深紅は画材探求の旅に出た。
ここでは、その旅の中で得た知識と素材で制作された遺骨芸術が展示されている。コロナ禍や戦争を体験している昨今、「死」に対して人々は何か黒いモヤのようなものを体内に蓄積し、動きにくくなっているのではないか。「何かを作り、出す」行為には、そこに風を送り込む役割があるのかもしれない。
本展示は様々な媒体 ( 冊子、映像、パネル ) でキャプションを展示している。キャプションについて彼女は「現代アートのキャプション、何か分かりにくくない?作品をより理解してもらう為に在ると思うので、漫画と文章を混ぜて、より分かりやすく、より多くの人に伝わるよう制作してみた。」と言う。
是非、自分の身体に合う媒体で作品を楽しんで頂きたい。
▶▷▶▷グループ展詳細ページ:KUMA experiment vol.8『Body Cover』
▷▶▷▶ギャラリートーク:https://www.youtube.com/watch?v=D6QB6C5ZusQ
©SYNC SHIRAKAWA