《unknown #1》《unknown #2》《unknown #3》

今回展示する「unknown」シリーズは、学生時代、他者の視線をストレスに感じ、満員電車に乗れなくなった友人のエピソードを元に着想を得た作品です。この写真によって他者との無関係である関わりを示そうと試みています。

私は人と関わることに対して苦手意識を持っていた為、それを克服するために今春から軽度障がい者が入居しているグループホームで世話人として働き始めました。そこで出会った入居者の中に、障がい者手帳を持ちながら、それを明らかにせず働く方がいます。
彼女は、道行くひとが障がいを持っていてもどんなバックボーンを持っていても、表面的にわからない事を心地よく思っていると話していました。

人と関わらずに生活をすることはできません。
だからこそ私たちは各々の距離を保ち、時に支えあい、時に関係を遮断しながら、他者とともに呼吸しているのだと感じます。