2023-24
《 walking on the planet 》
わたしたちの歩いている地面は、地球という惑星の表面である。そこには、葉や実、枝や小石が散らばっていて、それら一つ一つは、自然の持つ大きな営みによって残された「足跡」である。そして、そんなかけらの上をほんの小さな身体を持って歩いてみるとき、そこにも確かに、広大な自然がつくりあげた足跡がこっそりと残されていた。自然界に生きるものの単位は、わたしたちの手のひらの大きさや、目の高さを「1」として決められてはいません。日々、わたしたちがアスファルトの上に見えない足跡を残し続けるこの瞬間もこの惑星は静かに、ゆっくりと動き続け、そっと地面に葉を落とす。わたしたちも、そんなかけらのひとつにすぎないことを忘れないでいたい。
▶▷▶▷グループ展詳細ページ:KUMA experiment 2023-24 vol.5『Pendulums』
©MINAMI OGAHARA
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