《 Inner Diversity 》

ガラスは人を映したり、透かして向こう側の相手を見せたりする。それはよく見ようとしない限り見えないもので見る人や角度によって全く違うものに見える面白いものであると思う。人の内面もそれと同じであり、外面よりも見えづらくはあるが、より多くの多様性を持っている。この作品は下に散らばる色鮮やかなガラスの破片とそこから伸びる透明な吹いたガラスによって、見えやすいが危うい外面とよく見ることで多くの情報が見えて来る内面を表現している。
また下のガラスの破片を肉体とし、上に伸びるガラスを魂として、肉体 ( 外面 ) から魂 ( 内面 ) が解放される様も表現している。
この作品でガラスに映ったり、透けた世界を体感することでその面白さと自身と他者の内面の多様性を見つめる機会にしてほしい。