2023-24
《 協働する技術 》
リバーシというゲームは、その見た目の単純さからは想像できないほどに複雑です。たった 8×8 の盤面ではありますが、現代の計算機では初手から完全に「解く」ことはできません。そのような難しい仕事は人と同様、計算機も複数で分担します。この作品では、一つでは非力な計算機が 15 台集まって、協力して一つのリバーシの盤面を解きます。
私は今、技術への向き合い方に迷走しています。それは、技術が社会に与える大きな影響に、面白さや高揚感と同時に、どこか不安を持っているからです。技術を扱う者でありながら、技術が社会に与える影響には慎重でいる…この作品にはその葛藤が垣間見えると思います。
■STM32 ボード提供 : STMicroelectronics 中村 良明 様
▶▷▶▷グループ展詳細ページ:KUMA experiment 2023-24 vol.1『めくる、くぐる』
©TAKUTO YAMANA