第8期生

能條 玲衣

REI NOJO

工芸

2024-25

《ぬくもり》

少年が子犬を抱く情景を漆芸技法で表現した本作は、子犬の体温が少年に伝っていくと同時に、他者の命に初めて触れたことで少年の心に愛情が芽生え、豊かになっていく様子を表している。人と動物は言葉を介さず、触れ合いや仕草を通じて絆を深める。楽しい時には遊びたがり、悲しい時には寄り添うなど、種を超えた愛を示してくれる。このような言葉を必要としない愛には心を癒し結びつける力があると考える。SNSの普及により言語的コミュニケーションの比重が増した現代において、直接的なコミュニケーションの重要性を再提示し、非言語的な愛や絆の本質的な温かさを伝えるものでありたい。

▶▷▶▷グループ展詳細ページ:KUMA experiment 2024-25」vol.3『意外とハートフル』

《ぬくもり》2023
《ぬくもり》2023

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