
2024-25
《Fusion,〈フュージョン、〉》
今作は近年世界中で増加しつつあるとされる若者の無気力化傾向やドラッグ依存など(Doomer、寝そべり族、トー横キッズetc)に着目し、『sexを介してでしか人と安心してコミュニケーションを取れない現代の若者が、初めて人と握手するとき、一体何が起こるのか。』という疑問の元、執筆を始めた。その過程に於いてはイギリスの女性作家サラ・ケイン氏、現代日本の女性作家市原佐都子氏らの作品群を参考にしながら、日常に潜むバイオレンスについて探求した上で、ダンス的な身体の導入という、演出面から言語を飛躍させる試みも多く行っている。彼らの不誠実で、愚かで、醜く、暴力的な恋の営みを通し、誠実で、豊かで、美しく、慈しみに満ちた愛という刹那的な現象を垣間見る。
▶▷▶▷グループ展詳細ページ:KUMA experiment 2024-25 vol.5 『線的時間の面的再現』
©TOMOKI KAWAMURA

