
2024-25
《Vita》
私は「人類に普遍≒原初的となる何か」を、染織作品における造形を模索することによって探求している。様々な境界により分断された現代の人々でも、同じ人類としての根底での繋がりや希望を作品を通して見出していくことを目的としている。「Vita」はラテン語で「生活・人生・生き方」を意味する。制作のきっかけとなった、福井県池田町という山奥での1ヶ月間に及ぶ滞在の中で、自然の摂理に則って自身もその循環の一因となって生活する生き方を経験し、「家事」と「仕事」が分断せれず自身の生命に変換されていく感覚を得た。この感覚を元に自身の生活を内省しつつ、滞在した家に保管されていた古い道具や家の梁、廃材も素材として利用し、家の前にある田んぼの泥を用いて染色、川で水洗をし、蚕のように内側から織り進めて制作した。
▶▷▶▷グループ展詳細ページ:KUMA experiment 2024-25 vol.2 『いるけどいない いないけどいる』
©YUI ISHIWATA


